メストリ・デリヴァンがビデオで紹介しているカイピリーニャの作り方の手順は以下。

リマォン・タイチ(タヒチライム)の両端を切り落とし、2分の1にして真ん中の白い芯を取り除く。残すと苦味が出てしまうため。

2分の1にしたライムをそれぞれ4等分にして、計8かけらをグラスに入れる。カイピリーニャ一杯に対して使うライムの量はIBAのレシピでは2分の1個とされているが、ビデオではまるまる1個を使っている。

ライムはなるべく皮を下にしてグラスに入れる。ライムに砂糖をかけて、ライムをつぶしていく。

つぶし方は、ゆっくりやさしく丁寧に。ライムは、実の部分だけをつぶす。グラスにライムを入れる時に皮を下にするのは、このとき皮をつぶさないようにするためだという。

「力任せになにもかもつぶしてしまうと、違った味がでてしまいます。ライムをつぶすときはゆっくり丁寧に。ですから、イライラしているときにカイピリーニャを作るのはお勧めしません(笑)」(メストリ・デリヴァン)

氷をグラスいっぱいになるまで入れてから、カシャッサを注ぐ。

最後に砂糖、ライムの汁、カシャッサを混ぜたら完成。ビデオでデリヴァンは“良いカシャッサ”という言い方をしている。

また映像の中でメストリ・デリヴァンは、最後のかくはん作業も丁寧に行っている。砂糖を溶かすことが目的で、ここでも力任せに混ぜてはいない。

サイト「Mapa da Cachaça」は、デリヴァンのクラシック・スタイルのレシピは、シェイクしたり強くかき混ぜたりする代わりに、材料を順に<重ねて行くように>作るスタイルのカクテルだという。

英ディアジオ社のブランド親善大使を務めるバーテンダー、パウロ・フレイタスは、「自分にとってカイピリーニャはコップの底から順に材料を足していって作るもの。氷が上にあるので底の方と上の方では温度もことなります。飲みながら、<重ねられた>階層の違いを楽しめるのが理想的なカイピリーニャだと信じています」と語っている。

ただし、カイピリーニャはブラジルの法律で材料については指定されているが、細かいレシピまでは言及していない。

作り方はもちろん自由で、さまざまなバーテンダーやカイピリーニャ名人が、独自のスタイルでカイピリーニャを作っている。バーでもホームパーティーでも、シェイカーを使ってカイピリーニャを作る例はいくらでもある。ここで紹介するのは、あくまで“メストリ・デリヴァン”が紹介するトラディショナル・スタイルのレシピだ。

(文/麻生雅人、記事提供/MEGABRASIL)
映像は、カシャッサ専門サイト「Mapa da Cachaça」(http://www.mapadacachaca.com.br/)が運営するYoutubeチャンネルより

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